しょぼきゃん!

オサレキャンプの対極からしょぼいアイテムを考察

タレックスで山に行こう

先日家で10年位前の登山グッズを紹介している雑誌を何気なく読んでいたら

プロスキーヤー三浦雄一郎氏がエベレスト最年長登山記録を達成したという記事が出ていた「これってそんなに前だったかなあ?」と思ったがよく考えたら当時70歳で登頂成功してその時の世界記録を更新したんだった。


三浦雄一郎のあまりに過酷だったエベレストへの挑戦 - NAVER まとめ

 

その三浦雄一郎氏が2013年に再度世界記録を更新した時にしていたサングラスが

妙にアバンギャルドなのが気になり調べたらタレックスだった。

たまたま今日テレビでシーメンス補聴器のCMみたらこのメガネした本人が出てた

f:id:syobocamp1:20150302171534j:plain

 

 

 

 

 

TOP | タレックス

タレックスはその名もタレックス光学工業株式会社の偏光レンズの名前である。

釣りはまってた人なら名前ぐらいは聞いたことがあると思う。

僕も何本かタレックスレンズでサングラスをつくったことがある。

 

 

偏光レンズと調光レンズ

よく偏光レンズというと「あー、色の変わるサングラスですよね?」っていわれるが、あれは調光レンズで偏光レンズではない。

調光レンズは紫外線に反応して色がかわるタイプがほとんどだが、最近の車はUVカットガラスが当たり前なので運転中のまぶしい時に調光サングラスをかけても濃い色に変化しないので役に立たない。今は調光レンズも可視光線で変化するのもあるらしい。

ちなみに調光レンズには寿命があって3年くらいすると中間の色で止まってしまうらしい。

 

では偏光レンズとはなんなのか

今さら聞けない!偏光レンズ特集! TALEX タレックス

↑の説明をみればわかると思うが要は乱反射してる光をフィルターで除外してすっきりした視界を確保するレンズで、かけた感じは汚れた窓ガラスをきれいに掃除した後のようなすっきり感を感じることができる。

 

登山者にサングラスを

知り合いのタレックスレンズをあつかっている眼鏡屋で興味深い話を聞いた。

サングラス業界は今登山者をターゲットに展開しようとしているらしい。

三浦雄一郎氏へのサングラス提供も大きな意味でのその流れの一環かもしれない

現にレンズメーカーと販売店の有志で富士山に登ってサングラスの有効性や他の登山客のサングラス着用実態を調べたりしている。
結果は現時点では一般登山者のサングラス着用率はそれほど高くなかったらしい。
 
登山ほどサングラスを着用したほうがいい 
登山におけるサングラスの有用性はかなり高い。
  1. 木々の枝葉や砂埃、雨や雪など物理的なものからの保護。
  2. 紫外線などの有害な光線からの保護
  3. 偏光レンズによる立体感の協調による地面の凹凸の認知力アップ
 
特に紫外線量は300m標高が上がるごとに4%ほど上昇するらしいので
サングラスの着用は標高の高低に関係なく目の保護の観点から望ましい。
さらに雪山などでは雪の反射がきつく紫外線量も劇的に増える。
 
 
 
ただし可視光線の透過率は注意しておいた方がいい雪山用はかなり濃い色をしてるから普通に朝夕に使うと逆にみえにくく危険かもしれない。
 三浦氏用にタレックスが用意したレンズは当初一般むけには販売されてなかったが
新色としてラインナップに追加された。
エベレスト オレンジエベレスト オレンジ
 
色が濃いので自動車の運転は禁止だそうだ。