山スカートは衰退していくのか?
山ガールといえば山スカート、山スカートといえば山ガール。切っても切れない間柄
しかし山スカートというととかく批判の対象になりがち
ランドネとかビーパルとかアウトドアライフスタイルコーディネーターとかそんなものがいけ好かないのです。やれ高尾山だ、ダッチオーブンだ、山ガールだ、山スカートだ。自然は自分を演出する道具じゃねーぞと。
— みにしだTryAge (@mini_cedar45) 2014, 4月 24
本当のところ山スカート履いて山に行くのは山をなめているのだろうか?
山スカートの第一人者
四角友里よすみゆりホームページ(スカート学_スカート基礎知識)
上のサイトによると
山スカートの利点は
トイレや着替えが楽 レインウェアのズボンも素早く履ける
蒸れない
歩きやすい
実際に僕は山スカートを履いたことがないからそうなんだとしか言えないが女性ならわかる話なのだろう。上記のサイトを見る限り短パンにタイツという志茂田景樹的なおじさん登山者と山スカート&タイツの山ガールで装備面における優劣はないようなきはする。ただ山スカートには下からみたら丸見えという致命的な弱点がある。
ただ山専用のスパッツにして下さい。正直街着の薄手の物は透けて見えま
す。岩場で「下から見ないで下さい!」言われて、周りの男女全員が呆れ
た事がありました。 Yahoo!知恵袋 回答より
「下から見ないでください」という声を、ボクは無視します。
上から何が落ちてくるかわからないのが登山道。
岩場なら、なおさらです。
先行者の靴の下から転がり始めた小石の動きを察知することが
落石対策の基本ですから。 Yahoo!知恵袋 回答より
焼岳・登山道の中で一番長いハシゴを上る時、山スカートは止めた方が良いと思う。山スカートの女性は…あの…丸見えでした(=_=;) ナント マア! pic.twitter.com/9h0KbaUuR3
— 理恵 (@savarinchantil) 2014, 7月 16
だそうです・・・
意外にも市販化1号の山スカートはモンベル
売り上げ3倍! 「山スカート」は なぜ、女心をつかめたか : プレジデント(プレジデント社)
最も早く市場化を行ったのは、モンベルである。同社はすでに4年前(06年)からアウトドア用キルティング地の山スカートを販売していた。以前から、自転車で世界一周に取り組んでいるシール・エミコという女性を支援していたのだが、彼女の「自転車を降りた後でも電車に乗れるようなスカートがあったらいいのに」という要望がきっかけだった
売り上げ3倍! 「山スカート」はなぜ、女心をつかめたか
彼女のようなプロ級の人が自転車に乗る場合、タイツのようなレーシングパンツをはくのが一般的だ。とりわけ長時間自転車に乗る際には、冬用のパットをあてたレーシングパンツが不可欠になる。だがこれは、自転車を降りた後に、お尻のところにサドルの痕が残ってしまいカッコが悪い。
売り上げ3倍! 「山スカート」はなぜ、女心をつかめたか
たしかにレーパン姿の自転車乗ってる時以外の周りへのインパクトはハンパない、みてるほうが恥ずかしいくらいだ。これを緩和するにはスカートは有効だ。
そしてその1年後、これを応用した山用のトレッキング・スカートを開発し、販売し始めたのだ。
売り上げ3倍! 「山スカート」はなぜ、女心をつかめたか
本来レーパンの周りに対しての違和感を軽減するためのスカートが山スカートに変化したことで逆に山では周りに違和感を与えることになったのが興味深いが、なによりモンベルが山スカートの市販化1号だったのが驚きだった。発売当初あんまり売れなかったそうだが富士山の世界遺産登録で登山ブームがきて若年層に広がるとメーカ各社から山スカートが発売された。
が、
山スカートは何処に?ですよ | KunadonicLiveSpaceSystem
山スカートももはや陳腐化しているのだろうかぬぬ
— しろ (@siro700) 2014, 11月 3
最近、このスタイルしなくなった。 山スカート… その前にまず、ポールがいらない。 pic.twitter.com/zKQ3q743Rm
— kumi (@121124k) 2015, 3月 3
登山ブームが沈静化して山スカートもだんだん見なくなってきているそうだ。
その山スカートが全滅してしまったかと言うとそうではありません。若い山女子は確かに減りました。ブームの終息によるものです。でも相変わらず、います。ただ、フィールドが代わりましたね。
山スカートは何処に?ですよ
山をなめるな!⇒上までいかないので大丈夫です。
実際、山ガールの多くは、頂上を目指さない。登れないのか、登らないのかわからないが、少なくても無理はしない。
山ガールこそ、自然と正直に向き合ってるのかも
そもそも登山が頂上や連山の縦走を目的とするもの、という決めつけが古いように思う。今はもっと自由に自然の中を歩くスタイルが主流になっているのではないか。
登山道・ハイキング道と言われると、決まった目的地に進む道の意味合いが強いが、今はもっと自由に歩く道であるトレイルやフットパスが各地に誕生している。いや世界的には、こちらが主流だ。その中のとくに森林部分を好んで歩けば、森林散策、森林ウォークを楽しむことになる。それを森林浴とか森林セラピーと呼ぶ人もいる。
山ガールこそ、自然と正直に向き合ってるのかも
体力不足や故障や病気、年齢等で頂上まで登れないから山に行けないと考えるのではなく、とりあえず自分で行けそうなところまでで戻ってもいいじゃないかという考えは新しい「景色のいいところまで」「危険なガレ場手前」「途中の小屋まで」
こう考えればほとんどの山にいって自然に触れることができる。頂上に登れればそれにこしたことはないが変に無理をして事故や遭難などを起こすよりよっぽどいいということだろう。
山スカートは商品として生き残るかはわからないが登山に対するイメージや考え方を変えるきっけにはなったのだろう。